土と炎に祷る
チューリップと散居の里、富山県砺波市福山の地に素朴で、しぶい焼味の焼き物、三助焼の窯元があります。
この窯は富山の地で百六十年の伝統を誇る手作りのもので、土の捻り具合、火の加減、薬の掛けかたによる秘伝は高く評価され、全国各地から知名人が多く訪れるようになりました。また国外でも親しまれ、特にイギリスの陶芸家バーナード・リーチ氏も訪れ、素朴なしぶさ、奥深い艶色を激賞しました。
この窯師はただ黙々と、土に祈りをこめ、火に願いを求めながら精進しています。素朴な味、肌ざわりのよさ、そして高温をくぐりぬける焼の色と、伝統の形をいまも守り続けています。
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